宿に着いたら定番のお茶とまんじゅうが嬉しい

”旅館に到着すると、客室に案内されて仲居さんがお茶を入れてくれる。
周辺の観光のことやこの宿のことなどを話しながら、お茶うけのまんじゅうをパクリ。”

 

そんな光景がコロナ前はあたりまえでした。

少しづつ日本の温泉旅館の接客形態がかわっていく時代の流れはあったとしても、「温泉」「日本茶」「まんじゅう」は切っても切れない定番ツールとして、我々のDNAに根付いているといっても過言ではないと思っていました。

 

しかし、今までに経験したことのないコロナ禍で、温泉旅館の接客方法が根底から覆される事態となって早2年。

今では、客室までご案内はしても、スタッフが客室に入りお茶をお入れするということはなくなりました。

客室にご用意してある茶櫃の中に、急須やお茶の葉、お茶茶わんと茶托、そして茶こぼしが揃ってはいっています。
(すべての固有名詞、わかりましたか?)

それから、おまんじゅうも。

 

当宿でお出ししているお茶うけは、地元天栄村にある「日の出屋」さんの【もちもち黒糖まんじゅう】です。

これが、大好評で帰りに店舗によって買っていく方も多い一品です。

 

 

 

 

・・・話はそれましたが、今は、そんなお茶道具一式を揃えておくので、お客様ご自身でお茶を入れて飲んでください。とご案内しなくてはなりません。

 

そこでお話するちょっとの時間が楽しかったのに、本当に残念です。

 

しかし、どんな時代になろうとも「温泉」「日本茶」「まんじゅう」の3点セットが旅館から姿を消すことはないと思います。

遠路、車での長旅の疲れを癒してくれるのは、まず美味しいお茶と甘いまんじゅうだと私たちは知っているからです。