あなたに伝えたい、この思い

築150年の古民家

江戸時代末期(1841年)からお客様をお迎えしているこの宿は、戊辰戦争後(1969年)に建て直した“曲がり屋”の形式の古民家です。全国でも珍しい、移築ではない建物の温泉旅館なのです。

分家の歴史

今から約1,200年前の弘仁9年 (818年)第52代嵯峨天皇が病に倒れた時、「病治癒に効果あり」とのお告げをもとに、この地に湧く熱湯の湯あかを求めて京より派遣された星三兄弟。
見事に病は治り、この三兄弟が湯守りを命じられました。のちに宿へと形を変えた本家から湯を分けてもらい、「分家星野屋旅館」として創業したのが天保12年(1841年)。その後6代目当主が平成5年(1993年)に「ひのき風呂の宿 分家」と改名し、現在に至ります。創業から180年、茅葺き屋根と温泉を守りながら宿を営んできました。このほかにもこの地域に関する歴史・言い伝えはたくさんあります。ご興味のある方は、お越しの際にご案内します。

なにもない何もしない贅沢

宿の周辺には、コンビニも酒屋もたばこの自販機もありません。散歩に行っても、あっという間に歩ける程の集落です。絵葉書を書いてみる。親子でカードゲームを楽しむ。本を読む。湯上りにうたたねをする。
普段できない時間を過ごしてください。

自然を堪能する

春は山菜と新緑。お食事の天ぷらがほぼ緑色になるくらい、多種多様な山菜をお出しします。夏は高原野菜とホタル。7月中旬から8月上旬頃までは、宿から数分の棚田にホタルが飛びます。秋はきのこと紅葉。近くの山で採ったきのこで作る、分家特製「きのこ鍋」はファンが多く、毎年これを目当てに来られる方も。冬はジビエ鍋と雪。12月末~3月頃までは雪があり、雪遊びができます。ただ、たくさん積もった時でも一晩で30~40cmくらいなので、豪雪地帯ではありません。
四季の変化の富んだこの地では、季節によって楽しみも変わります。それぞれの季節の楽しみ、また楽しむのに適した時期などご案内いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

小さいけれど天に栄える村

分家でお出ししているお茶菓子や地酒など、多くのものが「天栄村産」です。
福島県の中心に位置する小さな村ですが、全国品種鑑評会金賞の2つの酒蔵のほかに、醤油屋さん、味噌屋さん、お菓子屋さんが揃っており、天栄米は全国1位です。加えて、ゴルフ場2つ、スキー場2つ、キャンプ場に英国村まであります。

自然から授かりものお湯

ポンプアップもせず、加水も加熱もしていない真っさらな温泉を檜の湯船に入れているので、外気温や天気等の気象状況によって若干お風呂の温度が変わります。でも、湯上がり後、いつまでも体がポカポカし体の芯からあったまるのは、年中変わりありません。

茅葺き屋根を守ること

古民家を守っている茅葺き屋根は、現在でも数十年に一度の葺き替えを行っています。今ではもう新しく建てることのできない木造建築なので、ただ保存するということではなく、みんなで大切に使いながら、生きた建物として守っていきたいと考えています。

できることとできないこと

館内の設備は時代に合わせて改装してきましたが、どうしても作り変えることのできない所もあり、その不便さも含めてこの宿の味だと思っていただけると嬉しいです。

こだわりは山菜と野菜

標高の高いこの地は、高原野菜がとてもおいしいのです。さらに、周囲には山菜やきのこ、おいしい水をたたえる恵みの山々がある好立地。そのおいしさを皆さんにお届けすることを一番に考えています。

スタッフの気持ち

分家のスタッフは、家族、親類、そして、地元のお嬢さんです。そのため、この地の良さや食材の知識が豊富です。
そんなお話をお食事の時などお客様とできるのが実はとても嬉しいのです。ちょっとした観光案内や山菜のこと、気兼ねなく聞いてみてください。

料理に込めた想い

せっかくお越しいただいたのだから、この季節・この地ならではの美味しいものを食べていただきたい。それらを余すところなくお出ししたい。

お腹いっぱいになって欲しい。お料理は、私たちの愛情表現です。

分家を繋ぐ

2022(令和4年)4月より、新たなスタッフが加入いたしました。ゆくゆくは7代目の宿主になる者です。今までの180年をこれからの数十年に繋げる時間を、6代目、7代目共にお客様と一緒に紡いでいきたいと思っております。
時代に則しながら、今までの分家らしさをより皆様に堪能していただけるよう、更に進化した分家になるよう、日々精進してまいります。

お気軽にご連絡ください。0248-84-2314

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