蛍を見ると「日本の夏、蚊取り線香の夏」の郷愁がわかる世代がむせび泣く

「自分が子供のころは、家の周りにも蛍がいてねぇ。夜になると捕まえられるぐらいだったのに、ずーっと見てないねぇ」とおっしゃるお客様のなんと多いことか。

そういえば、夏になると「ブタの容器で煙をくゆらせる蚊取り線香」「夜でも戸を開けて網戸と蚊帳で防虫対策」「真っ暗な窓辺に飛んでくる蛍」「寝冷え対策の腹巻」がテンプレートで、トトロの世界観を体現していたなんて、今のチビッ子には想像もできないのではないでしょうか。

 

7月いっぱい、ここ湯本では『プロが案内する蛍ツアー』を毎晩開催しています。

お子様に見せたいとご予約される親御さんも大勢いらっしゃいます。

しかし、お子様よりも、実は大人のほうが感激した面持ちで満喫していらっしゃいます。

昔の記憶が蘇ってくるのでしょう。

 

『プロが案内する』とは、ここ湯本には【湯本森・里研究会(通称:湯森研)】という団体があり、自然に関するエキスパートが在籍しており、蛍のことだけでなく、星空のこと、湯本自然環境のことなどを解説しながら、皆様を案内してくれます。

でも、専門的なことよりも何よりも、蛍が自分の目の前で光って飛んでくれることが一番のクライマックスです。

 

雨など天候の具合で中止になる夜もあり、せっかくご予約して頂いたお客様に残念な思いをさせてしまうこともありますが、蛍が飛び回る、お客さんに喜んでいただける昔の自然がここにはあります。

「腹巻」はもういらないですけれど、もう一度蛍が飛ぶ光景を見に来ませんか。